シェア先生の授業リポート

2012/08/31
大阪府 大阪電気通信大学高等学校の巻

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大阪は金融経済教育にとって未開の地である。

とりわけ大阪市内からの授業支援依頼は東証アカデミー開設以来わずか1件、人口比を考慮すれば、日本で最も金融経済教育が遅れているのが大阪である。

世の中の変化に目を背け、生徒にとって必要な「生きる力」を育むこともない、そんな身内優先・事なかれ主義の公教育を変革すべく立ち上がったのは大阪市長である。

そして、私学として大阪の金融経済教育に一石を投じたのは、2009年に日本で唯一の金融経済学部を開設した大阪電気通信大学である。

金融経済教育のパイオニアとして、大阪電気通信大学金融経済学部主催の教員向けセミナーでメイン講師を務めさせていただいたご縁から、今回、大阪電気通信大学高等学校で初めてとなる出前授業受け入れに、お邪魔させていただくこととなった。

8月27日(月)及び29日(水)の両日、大阪電気通信大学高等学校の電子工業科電子情報コースの2年生3クラスを出席番号で半分ずつに分け、各4コマ授業を実施した。

普通科ではなく電子工業科のため、社会科は手薄で、公民科目は3年次に「現代社会」を履修するだけということなので、1限目は、「株式会社のしくみ」「社会や経済の動きと株価」のDVDを鑑賞後、ミニ講義で、概要を把握してもらう。

2限目から4限目は剣道場に移動。
『ブルサ』というニュース読解力を向上させるボードゲームに参加。ボードゲーム実施に際しては、サポート役として、大阪電気通信大学金融経済学部の学生も参加。要所要所で、生徒・学生の感嘆の声が剣道場にこだまする。
授業の最後はキャリア教育。
大学生の2人に1人、高校生の3人に2人は、卒業時に就職できなかったり、就職しても3年以内に退職してしまう。フリーターになれば40年働いても生涯年収は6千万円。大学を出て正社員で定年まで勤めれば生涯年収は3億円。二つの人生の分かれ道の多くは、実は、何となく生きているのか、目的意識を持って生きているのかだけの違いから生じている。
今日の授業を受けた皆には、世の中の仕組みを知って、できるだけ自分らしい社会のポジションに立てるようになってほしい。そんな話で締めくくる。

授業終了後、生徒たちの感想文を読んだ学年主任の先生から「生徒達はゲームを楽しみながらも、世の中の状況をよく理解し、判断することが自分の人生でとても大切なことを理解したと思う。これを機に金融や経済に興味を持ち、進路選択の幅を広げてくれたらいいなと考えている。」との言葉をいただいた。

電子工業科の生徒の中から金融業界に進む者が出てくる予感を胸に大阪を後にする。

大阪だってきっと変われる。

<シェア先生(五)>

 

 

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