シェア先生の授業リポート

2012/08/29
佐賀県 東明館中学校の巻

8月26日から翌日の出張授業のため、九州へ向かった。今回は、佐賀県にある中高一貫校、東明館中学校3年生への講義となる。所在は佐賀県だが、博多から近いため、在校生の8割は福岡県民である。私も博多に宿をとり、翌朝、JR鹿児島本線で学校へと向かった。博多駅は九州新幹線完成を機に、リニューアルされていた。駅ビルには、東急ハンズや阪急が入り、お土産店の多さには驚くばかり。今回の出張日程とスマップのヤフードームでのコンサートが重なったため、宿探しには苦労した。定宿の藤田観光どころかどこも予約でいっぱいである。何とか見つけた宿については、ノーコメントとしておこう。

今は通常であれば夏休み中であるが、東明館中学校では、既に6時間授業が実施されている。7月いっぱいも授業があるため、生徒たちの夏休みは正味2週間程度である。生徒たちは明るく、反応もよいが、のんびりとした部分もあり、とても素直である。授業をしていても、気持ちよい。佐賀新聞の記者が取材に来ており、そんな生徒たちの状況をカメラに収めていた。中学3年生だが、既に高校1年生のカリキュラムをこなしているという。中高一貫校の強みである。卒業生の進学先も日本全国にわたる。何を勉強したいのか、そのためにはどの大学のどの学部に進むべきなのか、進路指導は、各生徒に細かく行われ、同じ医学部でも地域医療に興味があれば、自治医科大学を目指す等、大学の特色も深く知ったうえで、受験先を考えさせるという。指定校も100校近くあるらしいが、かなりの推薦枠を無駄にするくらい、生徒たちは一般受験で自分の本当に行きたい学部へと進学している。偏差値で大学を選定するのではなく、自分の未来をイメージした進学である。

夏休みには学校のOB/OGが常に20人くらい遊びに来ているという。現役の生徒たちは日本全国に散らばったOB/OGたちとFACEBOOK等で広く深くリンクしている。修学旅行は中学校がシンガポール、高校はロンドン・パリである。たくさんの経験をさせ、広い視野を養ってもらいたいと学年主任の先生は目を輝かせて言っていた。今回のような外部講師による講演は20-30回/年、実施されている。

私もそれなりの数の中学校を訪問してきたが、正直なところ、ここの在校生はとても幸せだと思う。そして思うことは、経済格差がさらに大きな教育格差を生んでいるという事実である。

<シェア先生(ゆ)>

 

 

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