シェア先生の授業リポート

2010/10/07
高知県 土佐高等学校Ⅲの巻

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「まっこと よくきたねえ。」(龍馬ふれあいのまち記念館)

さっきから遥か遠くで「ごめん!」「いや!いや!」と妖しげな言葉が飛び込んでくる。聞き流していると、今度は「おおぼけ!このぼけ!」ときた。こうなると聞き捨てならない。「小生に向かって? なんと失礼な!」「ところで、ここはどこ?」ついついうとうとしてしまった。ここは高知駅から高松駅(高松第一高等学校)に向かうJR土讃線の車中である。『後免(ごめん)』『祖谷(いや)口』『大歩危(おおぼけ)小歩危』。何のことはないこれは駅名なのである。
ふと、外を眺める。沿線に沿ってエメラルドグリーンに輝く吉野川の水面と白い岩肌が目に入る。天に向かってそそり立つ大歩危、小歩危の岸壁。その奥には平家一族が追っ手から逃れるために切り離せるようにと架けた『祖谷のかずら橋』など、数々の日本の原風景がある。列車はこの四国の秘境を縫うように走っている。

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和やかな中にも真剣で熱いまなざしが(授業風景)

前日、高知の土佐高等学校で3年連続の出前授業させていただいた。
授業迄にわずかな時間ができたので龍馬が生まれ育った故郷を散歩することにした。学生時代に『小説「竜馬は行く」』を読み相当感化を受けたのだ。なかでも「物事を広い視野で考える」「人としての器量を磨く」は、今、振返ってもとても大切な学びとなっている。
先ず『龍馬の生まれたまち記念館』を訪ねることにした。
「まっこと よう来たねえ」土佐弁で少年『龍馬』が迎えてくれる。「龍馬を育てた人と町、そして家族」が紹介されている。そこには人情の機微と温もりがあって龍馬が周囲の人々からとても愛されていた様子がうかがえる。記念館を出て鏡川の土手伝いに日根野道場跡、山内家下屋敷長屋、後藤象二郎誕生地へ、さらに武智瑞山道場跡、河田小龍生誕地へと足を伸ばす。せっかくだからと龍馬の実家で坂本家の本家に当たる豪商『才谷屋』跡を訪れた。一角に「喫茶『さいたにや』」がある。この洋風の店でコーヒーを啜りながら龍馬の幼少時を偲ぶのも妙な趣がある。

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コーヒーでも啜って、平成の「船中八策」を練るぜよ(才谷屋)

学校での授業は前2回(2008年11月7日及び2009年10月30日)と同様で、とても素晴らしいものになった。生徒の熱心さ、旺盛な向上心、能力の高さ、そして暖かく和やかな雰囲気。どれをとっても優れたものだった。貪欲なまでに知識を吸収しようとする生徒の鋭く熱い眼差しは特に印象深かった。

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平家一族が追っ手から逃げるため、切り離せる「かずら橋」

毎年、出前授業に対して温かいご理解で受入れてくださる池上校長先生、三浦教頭先生、また、準備と当日の運営に関して大変ご尽力いただいた小村先生、山田先生に対して、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

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