シェア先生の授業リポート

2006/10/02
兵庫県 市川町立鶴居中学校の巻

【2010年回想版作成】



別名『白鷺城』といわれその優美な姿で有名な日本を代表する名城『姫路城』やハリウッド映画の『ラストサムライ』のロケ地となった『書写山圓教寺』などがあり姫路は訪れる人にとってとても魅力的な地である。姫路駅から播但線に乗り山陰方面に向かって約30分、福崎駅に着く。10月になったばかりの沿線の風景は紅葉の兆しを告げる山並みに、コスモス、柿、稲田、ススキがそれぞれの趣を競いあい初秋の山陽路を彩っていた。実に、長閑でいい感じである。

市川町立鶴居中学校に到着、先ず井奥校長に挨拶する。校長から「『株式会社の仕組』など定番のテーマに加え『企業から望まれる人』についても話して欲しい。」との要望があり、保護者向け学校通信『夢追い人』が渡された。
授業は3年生約50人を2クラスに分け、それぞれ同じテーマで行った。
先ず、校長から依頼された『企業が望む人』について、生徒たちに「それはズバリ『ユミ(YOU/ME)さん』です。」と言った。突拍子のないこの言葉に生徒たちは「何言っているの?」とキョトンとしていた。「『ユミ(YOU/ME)さん』は、『YOUがMEより先』に来ています。これがキーです。つまり会社の目的は商品をたくさん買ってもらって儲けることです。そのためには会社は、会社(ME)よりもお客さん(YOU・相手)が望んでいることを満足させることに力を注ぎます。会社ばかりか社会では相手の立場や気持ち思いやれる人が望まれます。」と話した。

さて、学校通信『夢追い人』に目を通す。二つの記事に感銘を受けた。一つは、校長が参加した研修会の内容を保護者に紹介したものであり、もう一つは純粋倫理の創始者として知られる丸山敏雄著の『万人幸福の栞』からの引用である。前者では、ある経営者の講演に触れ、最近の子供への虐待の多さを嘆き「子を産むことはたやすいが、育てることはできていない」と親の基本的なありようを訴えている。続いて『会社が大切にしていること』として「家で言えば躾であり会社ではマナーやルールに当たる。①ハイ(素直な心)②ありがとう(感謝の心)③すみません(反省の心)④おかげさまで(謙虚な心)⑤させていただきます(奉仕の心)の五つの心。これを基本に社員教育を行っている。むしろ学力や出身校は二の次である。」と伝え、保護者に躾の実践を呼びかけている。

次に後者。『万人幸福の栞』の17か条の中から『子は親の心を実演する名優である(子女名優)』を挙げ、「子供は親そのままである。顔形から、身振り言い振りや癖にいたるまで。のみならず親の心や行為をそのまま映し出し、身代わりに実演する。子供が悪くて困るというとき、子供を攻めることなく、その原因は親にあることを自覚し、親自身が改めることが先決である。」といった趣旨の引用がなされていた。
「モンスター・ペアレント」「クレイマー・ペアレント」などと自己中心型の親が多くなったといわれる風潮の昨今だけに、この話は妙に心に響く。

井奥校長、森先生には出前授業に際して大変ご尽力いただきました。
ここに心から感謝申し上げます。

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