シェア先生の授業リポート

2010/03/10
青森県 弘前大学教育学部附属中学校Ⅰの巻

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空前の大雪に見舞われた『八戸駅』

太宰治の名作『津軽』は、次のような言葉で始まる。「『津軽の雪』、こな雪、つぶ雪、わた雪、みず雪、かた雪、ざらめ雪、こおり雪(東奥年鑑より)」。また、演歌の『津軽恋女』にも、これら『津軽の七つの雪』が盛られている。
雪、雪、雪、車窓からの景色は雪一色だ。津軽海峡を望む陸奥湾も凍てついている。「3月だというのに!『春待つ氷雪』なのか」。とにかくドカ雪である。昨年2月弘前実業高等学校に来たときに先生から「冬季は飛行機より鉄道のほうが確実です」とのアドバイス。今回も安全策として陸路を選んだ。
「あ^ぁ!それなのに、あ^ぁ!」
新幹線から在来線への乗継駅『八戸駅』で特急に乗った。だが時間になってもいっこうに走る気配がないのである。

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津軽には7つの雪が降ると言う。

「この特急の車掌は別の列車に乗っていて大雪のため途中で立ち往生しています。しばらくお待ちくださ^い!」しばらく経って「車掌は着きました。今度は、大雪のためポイント故障が生じました。しばらくお待ちくださ^い!」
弘前には予定を大幅に過ぎて着いた。翌日、ニュースで「昨日の八戸の積雪量は61センチと観測史上最高を記録!弘前ではタイ記録!」と伝えていた。「え!そんなに。どうりで。」

さあ!授業。降り積もる雪の中、弘前大学教育学部附属中学校に向かう。前日は卒業式だったがあいにくの大雪で大変だったようだ。

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教室は外と異なり、温かくて楽しい雰囲気が

4月の見学スケジュール表で、同校の『東証見学と株式投資疑似体験』の予定をみつけた。早速、担当の岩崎先生に「事前学習に出前授業はいかがですか?」と働きかけたところ、快諾いただいた。当日は「経済と暮らしのかかわり」「株式会社の仕組」をテーマにクラスごとに講義した。生徒からは随所に能力の高さがうかがわれた。また、前日の夕食時、隣りあわせした人が「弘前には、東北の中でも珍しく人も街もイタリアの明るさがある。」と言っていたが、教室での生徒の快活さはまさにそれを印象付けた。

以前書いたような気がするが、出前授業はそもそも『一期一会の世界』だが、時として思わぬ方向に展開することがある。今回もその「時として」になりそうである。

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最勝院には『本州最北端の五重塔(国の重要文化財)』が

お世話になった蒔苗先生に弊社の授業支援活動の内容を説明したところ、二つの可能性が生まれた。一つは『全国国立大学附属学校連盟の公開授業研究会(6月予定)』にむけて、教材の提供および同僚シェア先生による事前支援という形でのお手伝いをする、二つ目は、弘前市内の中学校の社会科担当の先生方の集まりに同僚講師がうかがい講義するというもの。現時点ではいずれも予定段階だが、実現することを願っている。
「一校一校の出前授業。点が繋がり線になる。地域に広がり面になる。それが翌年、またその翌年へと年を重ねて立体になる。そんな風になったらいいな。」

結びに、当日は岩崎先生、蒔苗先生のご配慮のおかげでスムースな授業となりました。ここに心から感謝いたします。

<シェア先生(大)>

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