シェア先生の授業リポート

2009/11/01
徳島県 県立徳島商業高等学校の巻

写真
秋を惜しむかのように咲く草花(JR高徳線沿い)

田園風景に包まれたローカル線に沿って白、赤、桃色と色とりどりに咲く草花。
まるで深まる秋を惜しんでいるかのよう。
「この道を何人のお遍路さんが歩いたことだろう。大自然の中、何を想って?」
人それぞれである。「人生を、自分を、考えたくて?」「病気を治したい一心で?」「望みがかなったお礼参りに?」「煩悩を除きたくて?」「自分探しに?」「癒しの旅で?」「生かされている自分を学ぶ?」「非を悔い罪の償いに?」「悩みを解決したくて?」「信仰?」「修行?」などなど。そんなことを考えつつ遍路道を辿るうちに、ふと自分の出前授業への想いがよぎった。「ふるさとの未来を担う若者にエールを贈れれば」と願い、全国各地で出前授業をさせていただく。そこには今までの人生への感謝と恩返しの気持ちが込められている。自分なりの熱き『巡礼の旅』なのである。

写真
「想いは重なる」巡礼の旅

そもそもここを訪れるとは予想すらしなかった。午前の授業が終わり、明日の授業迄たまたま時間が空いた。徳島駅で『JR高徳線』に乗る。向かうは板東駅。この無人駅から15分歩くと『霊山寺(りょうぜんじ)』に着く。こここそ『四国霊場八十八箇所巡り』の第一番札所である。『順打ち』だとここからお遍路さんの霊地巡礼の旅が始まる。「せっかくの機会だから」と二番札所の『極楽寺』、三番札所の『金泉寺』へと足を伸ばす。距離にして阿波川端、板野と2駅だが結構疲れた。気付くと夕闇が迫っていた。厳しい全行程のほんの入り口を経験したに過ぎないが、それでも「遍路道を辿ると心身が浄化される」との言われどおり「心が洗われる」気持ちになった。『りょうぜんの しゃかのみまえに めぐりきて よろずのつみも きえうせにけり』(ご詠歌より)

写真
大リーグで羽ばたけ先輩「川上憲伸選手」

校舎には「祝・川上憲伸選手 大リーグでの更なる活躍を!」とある。流石、伝統と歴史を誇る県立徳島商業高等学校である。スポーツ選手など数々の優秀な卒業生を輩出している。さて、今回は土・日連続の授業。初めてのことだ。対象は1~3学年までの計24クラスで生徒数も約840人と多い。各クラスは2分され、先ず半数は、徳島駅近くの広場で折りしもイベント開催中の「パラソルショップ『校外徳商デパート(クラスごとに24店舗出店)』」に参加し、仕入れや販売活動を実践する。残りの生徒は小生の授業にお付き合い。翌日は入れ替わる、といった具合だ。体育館では「起立!前との距離を保って!着席!」「やり直し!」先生からは叱咤する熱い声が響き渡る。しかし、言葉の厳しさとは裏腹に表情は愛情に満ちていた。後で先生から「素直でいい生徒ばかりです。」との話に自信と説得力を感じた。また、「徳商の生徒は思いやりがあって喧嘩の話など聞いたことがない。気持ちの優しい生徒が多く。地元でも評判ですよ。」とタクシーの運転手さんの言葉が印象的だった。まさにそのとおりで授業も規律ある雰囲気のなか生徒の温かい協力を得て楽しい2日間となった。

写真
整然と受講する規律ある「徳商生徒」

最後に、今回の授業の実現には徳島県教育委員会、学校政策課の小川様はじめ須美教頭、阿部教頭、大西教諭、庄野教諭のご尽力をいただきました。
ここに心より感謝申し上げます。

<シェア先生(大)>

<徳島県県立徳島商業高等学校のHPはこちら

 

 

コメントを書く

このページのトップへ