シェア先生の授業リポート

2007/07/05
佐賀県 県立鳥栖商業高等学校の巻

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吉野ヶ里遺跡、そこには魏志倭人伝の世界が

いよいよ佐賀での最終日。前日、鳥栖への移動に予想以上の時間を要したが、わずかな時間を見つけ吉野ヶ里(よしのがり)歴史公園を訪ねた。そこには、稲作の始まった弥生時代の様子がうかがわれる。魏志倭人伝の世界が突然この世に現れたといってもいいだろう。ここ日本最大級の環壕集落遺跡には、発掘された土器、青銅器、銅鐸などが、また、復元された巨大墳丘墓、甕棺やムラとか倉が点在する。
2000年余りの悠久の時空を超えて古代の風、文化・文明の時を体感する。夕刻で人影も少なかったこともあり、途方もなく厳粛な静けさの中に歴史の香りが漂っている。なかでも感動は、取引される品々が保管される倉庫群に「市」と思しき場所があったことだ。ここは吉野ヶ里のクニの交易の中心地だそうで、「市長(いちおさ)の住居」の看板が立っている。説明には「市を治める市長(いちおさ)は、この区域で暮らしながら市の管理をしています。」とあった。

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垂れ幕の「日本一気持ちいい挨拶」を実践する生徒たち

つまり、「市長(いちおさ)」は物品取引のための市(マーケット)を開設・運営する人なのだ。株式市場という「市」に携わる者として、弥生時代の「マーケットの管理者」との思わぬ出会いに心は躍り、独り興奮した。弥生人の粋な導きか? 不思議な体験ができた。
さて本題。校門から入ると校舎の屋上から「目指せ!日本一気持ちのいい挨拶のできる学校(生徒会)」と書かれた垂れ幕が目を引く。それでなくても、熊本、宮崎、そして佐賀の学校、九州各地で最も印象に残ったのが「礼儀正しさ」と「きちっとした挨拶」だった。
ここ鳥栖商業高等学校の生徒による笑顔での挨拶は、今までに勝るとも劣らぬ明るさと健やかさがあり心の和みを覚えた。

授業では、上場企業での勤務経験をもつ鬼崎先生による革新と工夫に満ちた取り組みが、また、生徒への深い理解に立った教えが生徒の授業姿勢や態度に充分反映されていた。「流石だな」と感銘を受けた。とりわけ「機械化、合理化の世の中にあって、人と人の関係の大切さ(『企業は人なり』)」を説かれる先生には敬服した。

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時空を超えた同業者「マーケットの運営者・市長(いちおさ)」

話は変わる。授業をしていて、一番うれしく、人生の宝物になるのが生徒から寄せられた感想文。手前味噌で厚かましいが、調子に乗っていくつか紹介させていただく。なお、小生は物事をストレートに受けとめる単純な性格であることを追記しておく。
先ず、メイン・テーマ「株式会社の仕組み」に関しては、『株や景気についてまったく知らなかったし、知る必要がないと思っていたが、自分が少し変わった気がした。経済、株式会社の仕組み、株についてさまざまな視点から教えてくださった。将来とても役に立ちそうな話で、初めて聴く話しであっても興味がわいた』 『株や経済の勉強に意欲を持つことができた』 『内容が難しいそうで分からないだろうと思ってたが、実際はわかりやすくて、時には笑いを交えて面白く教えてくださり、とても楽しく株について学べた』 『とても聞きやすくて、中身が充実していて、正直、予想以上の楽しい講義でした』『難しい部分もあったが、クイズやおにぎりを食べたりと、楽しく皆をひきつけながら、面白く株の事を学べました』など


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平成の弥生人!「シェア爺さん」

そして、もう一つのテーマである心の部分では『一つ一つのものに感謝し、周りの流れに目をやって充実した日々を送っていこうと思いました』『(授業での企業の顧客志向に基づく工夫と努力を聞いて)相手のことを考えられる人になれるように頑張りたいと思います』『シェア先生のように将来子供たちに社会のことを教えてあげるようになれるといいと思いました』『株のことだけでなく自分が生きていくうえで役立つような良い言葉もたくさん言ってくださった』『企業はお客さんの目線で考えていると、思いました』
常々生徒に「お金は大事で大切だが、人生の目的ではない。お金はあくまでも豊かさをかなえる道具です。お金と上手に付き合って心豊かに暮らしましょう。」と、「経済・金融(お金)の勉強」と「心の勉強」との両立を掲げる者としてうれしい言葉をたくさんいただいた。
最後に鬼塚先生から『生徒たちも授業後口々に楽しかったと大変喜んでおりました。そのような状況を見て牛島教頭も喜んでおりました。』と過分な手紙をいただき、感謝の念でいっぱいになった。



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